Coldplay


 

ある「時期」というものが、自分に来ることがある。それはどうやっても避けられず、生きている限り逃げることもできない。

 

理由もなく無性に泣いてしまう。

人が怖い、電車の中で隣の席の見知らぬ人と腕が触れるだけでも怖い。

昨日まで友達とゲラゲラ笑ってたのに。本当に同じ自分なのかと心の中で首をかしげる。

 

人間生きてれば誰でも何かしら抱えてるのだから、そのうちおさまる。

そう思うようにして、大抵は散歩するか、本を読むか、文章を書くか。

でもそれでも抑えきれなくなったある日、私はふと詩を読みたくなった。

 

適当に歌詞を色々探し、ColdplayのClocksの歌詞を読み始めた時に私の手が固まった。これだ。

何が良いとか、そんな事説明できるのだろうか。いや、むしろそんな事をしたら自分がたしかに感じた何かの価値が下がってしまう気がする。これはもっと彼方にある違う次元の音楽なんだ。

 

Clocksを聞くようになってから、時間を意識するようになった。そして時間を気にする人々の事も気になるようになった。

何をそんなに追われている、縛られているのだろう。

「まだ間に合う」「早すぎる」「もう手遅れ」とか、その言葉の意味が分からなくなる事がある。

みんな、見えないどんな存在と戦い、焦り、急ぐのか。

時間という物差しで計り、人生に目盛りをつけて生きて行かなければいけないのか。

時計は、死への時間のタイムリミットを計る道具なのか。

それでも人は死に向かって、懸命に生きている事を実感しているのだろう。

 

自分もこんな事書きながらも、パソコンの時計をすぐチェックしてしまうのだから。