北欧の学校 フォルケ・ホイスコーレ


Toneheim Folkehøgskole, Hamar
Toneheim Folkehøgskole, Hamar

ノルウェーだけでなく、北欧全体にあるこの制度はほんといいと思う。

この学校に入ってくる子のほとんどが高校卒業したばかりのまだ1819歳の子たち。親と離れて暮らした事もなく、洗濯も自分でした事ないし、周りと協力してお互いに助けあって生活する事もまだ知らない。中にはこの間、初めて電車に乗ったという子までいる。そういう子達が男の子も女の子も障害のある子もみんな境がなく一緒に生活し、勉強し、活動する。障害のある子達を手助けする、見守る人というのはちゃんといて、でも基本は自分でできるようにアシストする。

自分がこの先何をしたいのか見つからない、なぜ大学に行くのか分からない、大学に行きたいけど何を勉強したいか分からない、など色んな気持ちを抱えた若者が、一年間考え整理する時間を持てる場所なのかもしれない。私の友達はこの学校を「自分探し学校」と呼ぶ。その音楽系の自分探し学校へ見学に行った。

同じ寮で共同生活をしたり、イベントを企画し参加していったりする上で、他の人と上手くコミュニーケーションをとったり、ルールを守る大切さを実感したりするのだろう。常に誰かと一緒に何かしたりと、ほとんどの時間を他人と共有する環境はストレスもたまるだろうけど、その分気配りや思いやりが大切。勉強面も、入試もテストも無い分、成績の為に勉強するとかじゃなく、ただ音楽が好きで来ている子達なんだなと思った。だから「なんの為に勉強しているんだろう」なんて悩んでしまう事もない。学ぶって事の本当の意味を知った気がする。

周りとも、単なる友達ではない、クラスメイトどまりでない、みんなと本当の家族みたいになれる場所。

みんな家族や地元から離れて寂しい分、お互いに励ましあっているように見えた。そんな姿が微笑ましかった。