Message


 

尊い珠玉の言葉たち。 

 

CD『MIKIMARU MINIMAL』Booklet 収録メッセージ

 

Miki is a fantastic musician. She feels music wholeheartedly, and delicately delivers it to the audience through the magic of piano keys. It’s a pure pleasure to sing while being accompanied by her. I’m looking forward to playing with her again in the future!

Darya


 

美希さんの音には、美希さんという人を感じることができる。

語りかけるように、私たちを優しく包み込む。

その優しさの中に、キラキラした希望を感じる。

 

しかし何故だろう、美希さんの音だと思っていたものが、自分の音のようにも聞こえてくる。

どこかでこの音を、感覚を、経験した気がするのだ。

 

音楽と向き合い、人と向き合ってきた美希さんの演奏だからこそ、音楽の中に「人」を感じることができる。

あなたが感じた「人」は、美希さんかもしれない。

あなた自身かもしれない。

あなたが大切に思う人かもしれない。

MICHIRU


 

初めて安保さんのピアノを聴いたのは、街角のイベントでご一緒したときのこと。私が読んだロシア民話に合わせて、ロシアの作曲家の音楽などをセレクトして弾いてくれたのでした。ほぼ即興にも関わらず、物語の緩急に合わせた異国情緒たっぷりな演奏に、読み手の私もすっかり絵本の中に入ってしまいました。

 

そのご縁から、アンデルセンの絵本を読む会でも演奏をお願いすると、ありふれた公民館の一室をたちまちデンマークに変えていただいたのでした。

 

中目黒のカフェで楽しむコンサートでも、安保さんのピアノは私を世界各国へ運んでくれました。

演奏はもとより安保さんが醸し出す凛とした雰囲気、選ぶ曲や会場…は、いつでも見たこともない遠い場所へ心をいざなう魔法をかけてくれます。それは、とても不思議な体験です。

 

こう思い返しながら、ままならない日常から解き放たれるピアノ旅行を、心がまた求めてしまうのです。

あおきともこ


 

日常生活や俗世界の延長線上には存在しないであろう音の世界を創りあげることのできる音楽家を今現在見つけることは難しい。

 

それは音楽家自身が年を重ねていく過程において、自分自身と深く向き合いながら知識を増やしたり教養を磨いていくこと、そして音楽家自身が日常生活からかけ離れた別の透明で無垢な世界が見えていてそれをめざしていること、そしてその自己の理想の音楽の世界を他者から影響を受けすぎないように守ることが必要であるからであろう。

 

そしてその音楽家がそれらの内面全てを自然に音に表現できる綺麗で柔らかいテクニックと練習の努力を怠らない忍耐を持ち合わせていなければならない。

 

美希さんの、本と共に生きている活動、繊細で丁寧で品のある人間性、そしてモチモチした綺麗で柔らかい丸い手が表現するその世界はいつも私が考えてる真の音楽家であるように思う。

ASAKO


 

She played with brilliance and precision and exposed her love and tenderness to the pieces her had chosen with unequivocal conviction.

An artist and great pianist is born, and when she leave Norway she leave our nation poorer and at the same time she will enrich Japan, her beautiful homeland that I love so dearly.

SIGBJØRN