友達に薦められて聴いてみて、
初めて聴いた時、
わたしは確かに衝撃を受けたのだ、
それも静かに、じっくりと。
しっとりとしていて、
それでいてギターのサウンドが爽やかに聞こえてくる。
うーん、こんな音楽には初めて出会った。
嬉しい出会いだった。
歌にどこかユーモアがあって、
謎めいた歌詞があったりして、
彼らの声とサウンドが本当に心地よく自分の耳にスッと入っていったのだ。
まるで、自分の心の中にしみ込んでいく感覚。
ある歌は、湖のかすかな波のように、
ある歌は、誰かの涙をそっとふくように、
またある歌は、親しい人からの温かい手紙のように。
ライブでもそれは同じだった。
一番始めの曲の1音目から、
彼らの音楽が漂う空間に私は完全に入って行った。
澄んだ声がなんとも心地よく、
その音楽は、どこか違う次元でありながらも身近な場所のようなほっとする温かさで会場を包み込んでいた。
彼らのセンスのあるユーモアに笑い、
ギター1本ずつ持ち2人で歌う姿を見て、
彼らをますます好きになり、
音楽をますます好きになった。
私もこんな風に思ってもらえる音楽を、
こんな風に届けられたらとふと感じたら、
ライブ中なのに思わず涙がこぼれてしまった。
私はまだまだ音大生だけど、
彼らのように人に何かを伝えられる人になりたいと感じた事、
素敵な一日を過ごせた事、
Kings of Convenienceに感謝です。